[書道] #3 「凍れる音楽」、王羲之

 5回目のレッスンに課題を提出すると、目黒雅堂先生に「これは満点」と何回も言われた。「ほめ殺しの目黒」なのだ。  「次から『蘭亭序』(らんていじょ)をやってみましょう」 「えっ!」  口には出さなかったものの、「まだ早いのでは? 普通に、これまで通り『四字熟語』とか『五字熟語』とかでいいんだけど……」というのが本音だった。  書をやり始めて、その名を聞くようになった王羲之(おう・ぎし)。4世紀半ば … 続きを読む [書道] #3 「凍れる音楽」、王羲之