貴重品を入れるSACKAIのショルダー 隅の黒ねこがポイント [バッグ] #6
インドネシアのバッグのブランドで有名なのは「TULISAN」だが、私は「SACKAI」派だ。TULISANはあまりインドネシアらしさを感じられず、北欧デザインのコピーのように思えてしまう。「SACKAI」はそれに比べて、もうちょっと泥くさく、ブランドの独自性を感じられる気がする。キャンバス地の材質や機能性も好きだ。
SACKAIのホームページに掲載されている記事によると、2014年にプレシ・マンダリさんが始めたブランド。プレシさんは国際関係で修士号を取得し、AFPで8年間働いていた。仕事の傍ら、「シンプルで機能的でクリーンで、ファッショナブルなキャンバス地のバッグ」を模索し、グラフィックデザイナーの夫と共にバッグ制作を始めた。そしてついに仕事を辞めて、500万ルピアの資本金でブランドを立ち上げた。プレシさんの前身がジャーナリストでバッグ好き、という所にも親近感を覚える。
私の最初のSACKAIバッグは、2018年に購入した赤いリュック。この年、インドネシアでアジア大会が開かれ、そのマスコットの一つがジャワサイだった。グランドインドネシアでこのリュックを見て、サイ親子のかわいさ、質感、色、機能性、全てが気に入った。そこそこ高い買い物だったので、しばらく悩んだ末、購入した。赤く目立つリュックを背負い、うれしい気持ちで、アジア大会の会場に通っていたものだ。
パソコン用リュックなのでパソコンはもちろんのこと、結構な容量が入り、外側に大きなポケットが付いているのも気に入っているポイントだ。しかし、アジア大会が終わってから、無印の「羽のように軽い」がうたい文句の超軽量リュックに出会い、そのあまりの軽さと機能性、シンプルさに負けて、この赤いリュックは日常遣いしなくなってしまった。
今回、久しぶりに買ったSACKAIバッグは、貴重品を入れる用の小さなバッグだ。財布、携帯、小型カメラぐらいが入るショルダーバッグを探していたのだ。
ツアーのアテンドや取材といった出先で、大きなバッグは置きっぱなしにしても、貴重品(特に携帯)は肌身離さず持っていないといけない。今、それ用に使っている無印のサコッシュは、薄すぎて、カメラは入らないし、財布も薄い物に中味を入れ替えないといけないのが面倒だった。マリメッコのショルダーバッグはちょうど良い大きさだが、磁石で留める式で開閉しにくく、安全性にも欠ける。ファスナー付きのほかのショルダーは、どれも小さくて、携帯ぐらいしか入らない。
インスタグラムでこのバッグの広告が流れて来た時、「かわいいな」よりも先に、「あ、これはちょうど良い大きさではないか?」と思った。続いて、「デザイン、色、かわいいな」と。
木の茂った中に家の建つ街並みが描かれた「The Neibourhood」(近所)というシリーズ。楽しく、ファンタジーな絵だ。中央の雨雲の上に乗っているのは白い犬。これがねこだったら完璧なのにな……と思ってよく見ると、絵の隅に、ねこがのぞいているではないか! それも黒ねこ! これで、買うのはほぼ決まったようなものだ。ピンクとグレーがあり、もちろんピンクにした。
すぐに届いたので、un-boxingの儀を執り行う。かわいい! ただ、写真だけ見て買ったので、思ったよりも小さい! マチがあるので、考えていた物はなんとか全部入ったが、ギリギリで、ぴったりの大きさだ。あともう少し、大きければ良かったのだが。
しっかりした帯付き。まずはバリ取材へ連れて行ってみる。
良い所
・しっかりした作り
・ファスナー付き
・中にポケットあり
・持ち手が付いているほか、ショルダーにもできる
・黒ねこ入りの絵がかわいい
悪い所
・やや小さい
使ってみた結果
・やっぱりちょっと小さい。小型カメラは入らない。大きさが最大のポイントだったので、ちょっと残念
・色が派手で、服を選ぶ。パッと目立つ所は良い。置き忘れる心配はなし
・内ポケットがとても便利
SACKAI
Small Crossbody “The Neighborhood” iconic pink
43万5000ルピア(帯付き)
※トコペディアの値段。SACKAIウェブサイトでは42万5000ルピア。送料別
https://www.sackai.com/product/small-crossbody-the-neighbourhood-iconic-pink
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