旅行の時のバッグは難しい。着替えや洗面用具などはリュックに入れるとして、問題はサイドバッグだ。貴重品、カメラ、ノート、水のボトル、トイレットペーパーやウェットティッシュ、手の消毒スプレー、マスク、虫除け、眼鏡ケース、お菓子など、手元にあってほしい物を集めると結構な量になる。ぐちゃぐちゃにならないように、小分けや分類も必須だ。 あれこれ試した結果、その「旅行用バッグ」として定番になってきているの […]
「書道をやりたくなったなぁ。始めてみようかなぁ」という方に是非ともお伝えしたいのは、「道具は(そこそこ)良い物を!」ということだ。私自身も「どうせ下手だから」安い物で十分だ、と思っていた。しかし実は「下手だからこそ」、そこそこの道具が要るのだ。それを最初にわかっていれば、もっと練習の効果が上がっていたかもしれない。その反省に立ち、「ものすごく良い物」でなくていいから、最初から「そこそこ良い物を」 […]
故人西辞黄鶴楼煙花三月下揚州孤帆遠影碧空尽惟見長江天際流 故人、西(の方)黄鶴楼を辞し煙花三月、揚州に下る孤帆の遠影、碧空に尽く惟(ただ)見る、長江の天際に流るるを 李白詩 黄鶴楼に孟浩然の廣陵に行くを送る 2月のある日、目黒雅堂先生に、李白の詩を書いた色紙をいただいた。「友を送る句。墨絵のような美しさと余韻がある」と、先生。この詩、この字が、本当に好きだ。 親しい友が、黄鶴楼を辞し、西の方へと […]
猫 黒猫の耳立つ共にアザーン聞く 曇天に停止した街 猫を抱く 雲の湧く窓でまどろむ猫起きる FaceTimeのウグイスの声 落日の赤 猫の目に灯りおり ラマダンの陽が落ちてゆくオレンジの光一点猫の目に見ゆ 夕焼けに取り残されし夜の猫 エアコンをつけ星のよな夜景見る39℃の猫胸に抱き 猫の手をてのひらに受け月を待つ いるだけでいいよと猫にささやけり猫も私に同じこと言う 渋滞 夕焼けを期して目をやる窓 […]
コロナ前夜のスナヤン 2020年3月13日、金曜日、午後6時。日が沈み、昼から夜に急に変わったころ。中央ジャカルタ・スナヤンのブンカルノ競技場(GBK)に人が集まり始める。2018年アジア大会の舞台にもなった競技場は、インドネシア国旗の赤と白に交互にライティングされ、美しかった。暗くなったGBKへ、次々に人が入って行く。会社帰りにちょっと運動しよう、という人たちで、驚くほど賑わっていた。 スタ […]