初めて「Lagimusim」の名前を知ったのは、友人の横堀良男さんが関わっていた、アシュタに期間限定でオープンした「ルミネ」のポップアップ・ストアを取材した時(2022年12月)。日本とインドネシアのブランドが2:8でミックスされており、インドネシアのブランドの方が多かった。その中で、「これは日本のブランドで、大人気です」と紹介されたカラフルなバッグ。付いているラベルを見ると、「Lagimusi […]
引越をして物の多さが嫌になった。特に大量のバッグ。クローゼットにも入りきらないので「これはなんとかしないと……」と思いながら、片付けの合間にスマホを手にソファに寝転んだところ、なんとなく開けたトコペディアで、目に留まったバッグをポチ、ポチ、としてしまった。カゴに入れただけでなく、さっさと決済まで。自分で自分が信じられず、友達に「なんで私はバッグを買ってしまうんだろう??」と聞いたら、「それは、こ […]
「石」 石は 億萬年を 黙って 暮しつづけた その間に 空は晴れたり 曇ったりした (壺井繁治) 小豆島へ遊びに行った時、「二十四の瞳映画村」内の「壺井栄文学館」を訪れた。興味深く見学して、「二十四の瞳」のポストカードや、壺井栄が好きだったという「桃栗三年柿八年柚の大馬鹿十八年」をモチーフにした便箋を買った。「石」は、その壺井栄の夫で詩人の壺井繁治(つぼい・しげじ)の作。小豆島には「石」の碑もあ […]
「書道をやりたくなったなぁ。始めてみようかなぁ」という方に是非ともお伝えしたいのは、「道具は(そこそこ)良い物を!」ということだ。私自身も「どうせ下手だから」安い物で十分だ、と思っていた。しかし実は「下手だからこそ」、そこそこの道具が要るのだ。それを最初にわかっていれば、もっと練習の効果が上がっていたかもしれない。その反省に立ち、「ものすごく良い物」でなくていいから、最初から「そこそこ良い物を」 […]
「ねこと書道」の回でも書いたが、ねこ(名前はフレディ)はいくら机から下ろしてもまた上る。もうそのまま放置。だんだん慣れてきて、ねこと戦いながら、気軽に書道の練習をできるようになった。 大抵は紙の上に座ったり寝ているだけなので、邪魔ながらも、なんとか書ける。その時、墨の小皿や筆はフレディから離しておく。しかし、こうやって注意していても、たまに、墨皿に手(足)を突っ込んでしまうという惨事が発生する […]
書道を始めて2カ月、「書道楽しい」絶頂期に来たのが、フレディ(ねこ)だ。夢中になって燃え盛っていた火に、ざばんと水を浴びせられた。 書いていると必ず邪魔をする。下敷きの上に紙を置くと、ズバン!と手で押さえる。文鎮の向こうから虚ろな目でこちらを見ていたかと思ったら、文鎮にもたれて(文鎮を押しながら)寝てしまう。清書や手本をいっぱいに広げた上や、紙の間に「落ちて」いる。 これはまだおとなしい方で […]
猫 黒猫の耳立つ共にアザーン聞く 曇天に停止した街 猫を抱く 雲の湧く窓でまどろむ猫起きる FaceTimeのウグイスの声 落日の赤 猫の目に灯りおり ラマダンの陽が落ちてゆくオレンジの光一点猫の目に見ゆ 夕焼けに取り残されし夜の猫 エアコンをつけ星のよな夜景見る39℃の猫胸に抱き 猫の手をてのひらに受け月を待つ いるだけでいいよと猫にささやけり猫も私に同じこと言う 渋滞 夕焼けを期して目をやる窓 […]
2020年3月16日、月曜日。在宅ワーク(テレワーク)が始まった。インドネシアでは、「WFH」(ウェーエフハー)と言う。インドネシア語ではなく、英語の「Work From Home」の略だ。出社は「WFO」(ウェーエフオー=Work From Office)。なぜ英語なのかはわからないが、この呼び名が定着した。 私の会社は、非常に早い段階で、在宅ワークに舵を切った。16日からと決まったのは、政 […]