[コロナ] #3 毎朝一杯のジャムー。
- 2023.07.15
- インドネシア、コロナ禍の記憶
- FOOD
「免疫力を上げる」ことに皆が躍起となる中で、注目を集めたのが、インドネシアの伝統的な健康飲料「ジャムー」(jamu)だ。ジョコ・ウィドド大統領も「毎日、飲んでいます」と語り、自身のVLOGで作り方まで紹介した。
しかし、分量などがよくわからないので、お手伝いのミニさんに作り方を聞いた。ミニさんが「自分で作って飲んでいる」と言うレシピでは、クスリウコン(temulawak)、ウコン(kunyit)、ショウガを、皮をむいてから薄く切り、レモングラスとシナモンを一緒に入れて、水で煮る。水の量が約半分に減るまで、30分〜1時間ほど煮続ける。出来上がったら漉す。
単純だが、皮をむいたり薄切りにするのがちょっと面倒だ。出来上がりは、いかにもまずそうな濁った黄土色または茶褐色の液体。しかし、恐る恐る飲んでみると、意外にまずくない。味はショウガの辛さだけで、「甘くないジンジャーキャンディー」のようだ。
インドネシア人の間でも「ジャムーは苦くてまずい」という固定観念があり、売られているジャムーは大体、「味をごまかそう」とするためか、砂糖が加えられている。これで、なんとも言えない変な味になるのだ。砂糖を入れなければ、特にまずくもない。「飲むと、喉や胸が温かくなって、気持ちがいいです」とミニさん。
私はこれにハマり、毎朝1杯のジャムーを飲むのが習慣になった。ミニさんは「温めて飲んだ方がいいのでは?」と言うのだが、私は冷蔵庫で冷やして飲むのが好きだ。作り置きのジャムーの瓶が冷蔵庫に常備されている。
朝起きたらまず台所へ行って、小さなコップに1杯、ジャムーを飲む。夜の間はいろんな不安な思いが湧いてきたりするし、朝起きてすぐには咳が出やすい。「コロナかな?」「喘息が起きたか?」と不安になる。この時にジャムーを飲むと、すっと咳が治まり、心が落ち着いていく。
ジャムーと一緒に飲み始めた、ビタミンC摂取のための手搾りみかんジュースや、いろんなビタミン類は、いつしか飲むのをやめてしまったが、このジャムーだけは、今(2023年7月)に至るまで、飲み続けている。私はこれまで一度もコロナに感染していない(と思われる)のだが、ジャムーは、その一因かもしれない。
-
前の記事
[コロナ] #2 在宅ワーク始まる。 2023.07.15
-
次の記事
ジャカルタ書道日記 2023.07.15