フレディの書道 [書道] #6
「ねこと書道」の回でも書いたが、ねこ(名前はフレディ)はいくら机から下ろしてもまた上る。もうそのまま放置。だんだん慣れてきて、ねこと戦いながら、気軽に書道の練習をできるようになった。
大抵は紙の上に座ったり寝ているだけなので、邪魔ながらも、なんとか書ける。その時、墨の小皿や筆はフレディから離しておく。しかし、こうやって注意していても、たまに、墨皿に手(足)を突っ込んでしまうという惨事が発生する。
この時は、書道中の私にフレディが「遊べ、遊べ」とうるさかった。フレディに書道の場から離れてもらおうと、右手を机から遠く離しておもちゃを振った。すると、おもちゃに素早い反応を示したフレディが、見事に墨皿に片足を突っ込んで、机の上を走って行った。大事故だ。
もうせっかくだから、と、紙を出して、フレディを上に乗せて歩かせた。おおー、肉球スタンプだ。もっと大きな紙があれば良かったなぁ。
それからフレディを洗面所へ運んで行って、べっとり墨の付いた足を水洗い。嫌がってケリケリする。濡れた洗面台の中でずるっと足を滑らせてから、逃げて行った。私が汚れた床を拭いて回っていると、遊んでいると思うのか、大喜びだ。
こうして出来た、フレディの書の作品。墨の濃淡、いいですねぇ。勢いもいいですねぇ。身をもって(足で)書いた、という生命力を感じられます。
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